善積農園の日々を不定期更新しています。
2024年06月14日 | お知らせ
アートディレクター井上庸子さんが当園にて撮影された作品が、YAECA HOME STORE(東京 白金)にて2022年12月に展示され、その時の制作物が、この度 JAGDA(日本グラフィックデザイン協会)による2024年のJAGDA 賞に選ばれました!
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→東京ミッドタウン・デザインハブでも 2024年7月1日〜8月25日に展示されます
嬉しいニュースと合わせて、当時の展示の様子を改めて振り返ってみます。
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はじまりは私の⻑年の友人である本展キュレーター服部彩子さん。井上庸子さんと当園のりんごを撮影して作品にしたい、という話をいただきました。撮影は22年6月に2回。さくらんぼサイズから小梅サイズへ・・と日々成⻑し、葉も⻘々と茂る 6 月のりんご畑はこの季節だけの爽やかさがあります。無数にあるりんごの中から迷いなくピックアップして、シャッターを切る井上さんの姿が印象的でした。
展覧会はその半年後の 12 月。上質な洋服作りで知られる YAECA さんの白金の店舗、YAECA HOME STORE さんが会場です。いつもの畑での見慣れた姿とは違って、白い背景に浮かび上がるりんごたちの写真がとても新鮮で、ドキドキ…!木や光が美しい一軒家のしつらいも井上庸子さんの世界観と響き合っていました。
会場では当園のりんごや、PLAIN BAKERY さんのアップルケーキ(善積りんごを使用)も販売。YAECA さん製のトートバッグや、福田里香さんによる2種類のジャムの瓶のパッケージにも当園のりんご写真が配され、すべてに井上さんの美意識が行き届いています。
(福田さんが制作されたジャムの材料は当園のりんごではありませんが、福田さんのお仕事を間近で見られ貴重な経験となりました)
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1-5 撮影 井上庸子
私がりんご農家になって一番嬉しい瞬間は、善積りんごが「クリエイターの目にはこんな風に映っている」とか「料理界の方の腕でこんなに美味しくなった」と感じる時です。「私たちの小さな仕事の先に、世界が無限に広がっている…!」と想像すると、エネルギーが満ち満ちてきます。
今回の企画には、そんな瞬間がいくつも重なって、とても刺激的でした。受賞というニュースにまた喜びが続いています。服部さんはいつもワクワクの種を運んでくれる、大事な友人なのですが、こんな機会を作ってもらえたこと、とても幸せです。
今回は「ジェネラルグラフィック」というカテゴリーでの受賞ということで、一つのテーマの元に、展示物や PR、グッズ類などに展開されている様子が評価されたようです。東京ミッドタウン・デザインハブで開催される今夏の受賞作品の展覧会も、多くの方にご覧いただければ幸いです。
善積峰子