善積農園の日々を不定期更新しています。
2025年06月10日 | ブログ
25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。
「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん
三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
「りんご」と言えば、紅玉か国光。
紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。
<善積農園より>
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。
2025年06月10日 | ブログ
25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。
「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん
峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)
感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。
https://yoshizumi-noen.com/wp/wp-admin/post-new.php
峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!
25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。
みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!
<善積農園より>
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!
2025年06月10日 | ブログ
25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。
「エデンの東の林檎たち」上野火山さん
私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。
虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。
数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。
昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。
善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!
<善積農園より>
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!
2025年06月10日 | ブログ
25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。
「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん
私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。
<善積農園より>
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。