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善積農園の日々を不定期更新しています。

<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
作品はこちら

清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
作品はこちら

・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
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・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


【 受賞作品一覧ページ 】





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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


▼そのほかの受賞作品は、こちらからご覧いただけます!


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
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( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
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米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
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・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
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・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
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・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
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・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
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( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
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※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
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・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
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・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
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・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(coccoyaさん)でお会いできたこと、私たちにも特別な想い出になりました!私たちはお客様にお会いする機会が少ないので、「こうして喜んでくださるお客様がいらっしゃるんだなー」とうちの子たちも感じてくれていたら嬉しいなと思っています。

※「お薬っぽさがない」というりんごのご感想をいただくことがありますが、味や香りの感じ方には個人差があります。



特別賞
・清水有希菜さん「DEAI」

まぁるくて可愛いいりんごたち💛
2年前の秋 ひとめぼれした りんごとの出会い💛

お気に入りのパン屋さんへふらりと立ち寄ると、まっかで可愛いりんごたちが並べられてた。

農園さんのこと・りんごのこと・パンフレットも頂いて。たくさん説明を聞いて、更にわくわく💛

ほんとに、本当に味がちがう♡リンゴを嚙んだ時の「じゅわっ💛」果汁がすごくて♡お薬の味が全くしなくって、感動したんです!!1歳の子どもも、皮ごとシャキシャキ💛

ネットでも購入するようになって、すっかりファンに💛💛もみがらをかき分けて、「あった!!」とりんごを探すのが毎朝のルーティーンに💛

そんなワクワクで過ごす秋冬。年が明けて2023年✨
めでたいお正月に、パン屋さんへと足を運ぶ私。店内はにぎわっていて、大盛況✨レジに並んで、会計を待った。
「あけましておめでとうございます」その後、私はりんごの話を、パン屋さんへ伝えた💛

「うしろに農園さんいらっしゃるよ💛」と・・・奇跡✨

まさかの、善積ファミリーと初めてお会いできたのです♡涙
「会いたい♡直接話してみたい!!お礼も言いたい」と思っていた私にとって、最高にHAPPYな年明けとなりました💛💛

💛善積ファミリー・農園のみなさま💛
愛情たっぷりのりんごと出会えて嬉しいです✨大変な中を、毎年、毎シーズンありがとうございます🍎祝25周年🍎

農園の様子が楽しく手に取れるパンフレット
絵のタッチも大好きです!!

りんごのお味が格別で、漂白のような味が全くなくいつ食べても感動しております。はっぱ付き🍎が届いた時は、レアキャラのようでテンションが上がりました~💛

またお会いできることを、心より楽しみにしております♡
よいお年を✨





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<大賞>「湖で戯れる人」井田万樹子さん の エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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大賞作品をご紹介します。井田さん、温かい文章をありがとうございました。大賞おめでとうございます!




大学入学後の春のこと。柔らかな陽光が差し込む教室で、フランス語の授業が始まったばかりだった。先生は突然、教室の後方に座る1人の男子学生に目を留め、声を弾ませた。

「善積湖戯人(よしづみこぎと)さん。あなたのお名前、”湖で戯れる人”というのは、フランスの詩人、△△△からの引用なのでしょう?なんて素敵な響きなのでしょう」

私は思わず身を乗り出した。芸大らしい洗練された名前の持ち主とはどんな人物なのだろう。

きっと、パリの路地裏で見かけるような、スカーフを首に巻いた芸術家然とした男性に違いない—。期待に胸を膨らませ、その学生の方を振り返った瞬間、私の想像は木っ端微塵に砕け散った。そこにいたのは、まるで奥山から降りてきたばかりの熊にメガネをかけさせたような風貌の男子学生。その姿からは、フランス文学の香りなど、微塵も感じられなかった。先生からの質問に対して、彼はボソボソとよくわからない返答をした。

その後、入部したばかりのバレーボール部で、あの「湖で戯れる人」と再び顔を合わせることになった。新入生歓迎会で、先輩たちは彼の名前を見るなり、「コギー」という素っ気ないあだ名を付けた。フランスの詩人の魂を宿した名前は、バレーボールのユニフォームの中に封印され、体育館に響くのは「ナイスレシーブ、コギー!」という掛け声ばかりだった。

芸大のバレー部ではしょっちゅう飲み会があった。そこでは関西人たちの早口のギャグやツッコミが目まぐるしく飛び交い、まるで漫才の舞台のようだった。テンポの良いボケとツッコミが飛び交い、たちまち宴は最高潮に達する。しかし酒が進むと皆が先輩への不満、後輩への愚痴、些細な揉め事が大袈裟に語られ、会話は次第に重たい空気を帯びていく。

そんな中で、コギーだけが異彩を放っていた。彼は酔っても冷静さを失わず、誰かの悪口を言うこともなければ、愚痴をこぼすこともない。ただ純朴な笑顔で周りの話に耳を傾け、穏やかな相槌を打っていた。あの「湖で戯れる人」という優雅な名を持つ彼は、派手な言葉を操るわけでもなく、自分を飾ることもなく、ただ素朴で誠実な人柄で、静かな存在感を放っていたのだ。

ある日、彫刻棟の展示室で私は立ち尽くした。そこにあったのは、まるで生命が宿ったかのような巨大な造形物だった。薄く叩き延ばされた鉄の板が幾重にも重なり、光を受けて繊細な陰影を生み出している。

その作品の作者は、コギーだった。あの野生のクマのような男が、蝶の羽のように繊細な金属板を幾枚も重ね、まるで呼吸をしているかのような、金属とは思えないほど軽やかで温かみのある、生命体を作り上げていたのだ。作品は展示室の天井近くまで優雅に伸び、見る角度によって様々な表情を見せる。バレー部で見せる素朴な笑顔の裏に、こんなに繊細で大胆な感性が隠されていたのか。私は自分を恥じた。湖で戯れる詩人の魂は、静かに彼の中で息づいていたのかもしれない。

四半世紀以上の時を経て、バレー部の同窓会でコギーと再会した。驚いたことに、彼は学生時代とまったく変わっていなかった。学生の頃から老けていたのか?今が若々しいのか?風貌はそのまんまだった。

「長野でリンゴ農園をやってるねん」

その言葉を聞いた瞬間、私の心は躍った。私はリンゴが大好きで、毎年、様々なリンゴを色々な場所で購入してきたのだ。あの芸術作品を生み出した感性、真摯な人柄、そして作品制作で培った強靭な集中力と体力。コギーが育てるリンゴなら、きっと美味しく、安全で、特別なものに違いない。と思った。

興奮冷めやらぬまま、帰宅後すぐに農園のホームページを開いた。そこで目にしたのは、想像をはるかに超えたワクワクする世界だった。温かみのある写真、素朴な手描きの文字、そして全体を包む優美なデザイン。これは間違いなく、彼の伴侶となった「みねちゃん」の仕事に違いない。コギー、いい人と結婚したなぁとしみじみ思った。

さらに驚くべき事実が明らかになった。このリンゴ農園には、一人の勇敢な女性の物語が秘められていたのだ。今の私と同じ年頃、人生の折り返し地点で、コギーの母は都会での暮らしを捨て、1人、長野の地に移り住んだという。農業の経験もない中で、一から学びながら、リンゴを作り始めた。「湖で戯れる人」という詩的な名を息子に授けたのは、この開拓者の母であろう。そして今、その母が切り開いた道を、コギーと「みねちゃん」が新しい感性で受け継いでいる。私はホームページをじっくりと見つめ、コギーが見つけた幸せを心から嬉しく思った。

その後、善積農園から届いたリンゴは、それはそれは美味しかった。開拓者の夢と次世代の想いを包み込んだリンゴは、宝石のように輝いていた。

ところで、「湖戯人」、この名前の由来が本当にフランスの詩人から来ているのか?私の心に長く残っていた謎だったが、先日、本人に尋ねてみたところ、

「詩人ちゃうで。フランスの哲学者デカルトの”我思う、ゆえに我あり”をラテン語で表したコギト・エルゴ・スムから来てるねん」という驚愕の返答が返ってきた‥。詩人と思っていたのは私の大いなる勘違いで、知的で論理的で真理を追求する哲学だったのだ。あの素朴な笑顔の奥に潜んでいたのは、まさかの哲学者デカルトだったとは‥。でも、日々、雨や日照りに悩み、病害虫と格闘しているコギーの姿は、まさに哲学者そのものかもしれない。きっと彼は今日もりんごの木の下で、ああでもないこうでもないと思索しているに違いない。

<善積農園より>~~~~~~~~~
大学時代の“湖戯人”って、そんなふうに見えてたん!?と笑いつつ、表現力豊かに私たちのことを描いてくださって、心にじーんと残る内容でした。
自分たちの歩みをあらためて見つめ直すきっかけをもらった気がして、この作品に恥じない農園でいたいなぁ…と、しみじみ思っています。

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<受賞作品一覧> 25周年特別企画「わたしと善積農園」エピソード

2025年02月03日 | お知らせ

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当園は2024年に、創立25周年を迎えました。
記念年の特別企画として、エピソード募集を行いました。

ご応募くださいました皆さま、ありがとうございました。
受賞なさった皆さま、おめでとうございます!

心のこもったエピソードの数々にホロリと来たり、
あははと笑わされたり…
「りんご作り、ますます頑張るぞ!」と
元気をたくさんいただきました。

入賞作品は順に当ブログでご紹介していきます。
力作ぞろいですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【結果発表】



大賞



井田万樹子さん「湖で戯れる人」
作品はこちら

( 賞品:「 旬のりんご6ヶ月コース 」)


特別賞


見尾玲子さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

米田真美さん「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」
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清水有希菜さん「DEAI」
作品はこちら
※順不同
( 賞品:「 りんご中箱(約13-16玉)25年秋収穫分 」)

入賞



・高倉久美さん「りんごが結ぶ縁」
作品はこちら

・石鍋由紀さん「息子のために、りんごを」
作品はこちら

・上野火山さん「エデンの東の林檎たち」
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・高田正樹さん「わたしと善積農園」
作品はこちら

・山本さゆりさん「美味しい秋の訪れ」
作品はこちら

・内川千予さん「つながるりんご、ひろがるりんご」
作品はこちら

・九坪龍一さん「物心つく前から推してます」
作品はこちら

・稲葉敦子さん「わたしの善積農園」
作品はこちら

・安藤多惠子さん「”善積”っていいなまえだなあ…」
作品はこちら

・飯塚和恵さん「耳から始まった出会い」
作品はこちら


( 賞品:「りんご6玉(25年秋収穫分)等、善積農園ゆかりの品々」)
※順不同


番外編~りんご塾の青春賞



・宮澤幸樹さん「善積純子さんにお礼」
作品はこちら







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<入賞>「”善積”っていいなまえだなあ…」安藤多恵子さん/「耳から始まった出会い🍎」飯塚和恵さん/<番外編:りんご塾の青春賞>「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「”善積”っていいなまえだなあ…」 安藤多恵子さん

 三年前から、善積農園さんリンゴを、高校時代の同級生(もう、喜寿を迎えましたが)が、送ってくれています。初めて届いた時、箱を開けて、
感動① もみがらが一面に!小学生の時、玄関にはいつも木箱が置いてありました。もみがらいっぱいの中に手を入れてゴソゴソ・・・
感動② 感動①の体験そのままに、出てきたのは、ルビーのように輝く紅玉!小学校から帰るとまっ先に、もみがらゴソゴソ→紅玉つかまえて、服でキュッキュッ、ガブリ!最高のおやつでした。
 紅玉は、こんなことも思い出させてくれました。幼稚園時代を札幌で過ごしました。(65年も前の事)
 「りんご」と言えば、紅玉か国光。
 紅玉を買って、母はいつも「焼きりんご」を作ってくれます。芯をくりぬいて、バター(札幌でバターは手に入り易かったのでは・・・今、思います)と砂糖をつめて、厚手のフライパンに並べて重たいふたをきっちりしめて、火にかけること一時間くらいかかったのかな・・・部屋中に紅玉の甘ずっぱい香りとお砂糖の甘い香りも重なってあふれてきます、子ども心に「幸せ」、いよいよふたを開けると、より赤さの輝きを増したりんご、バターと砂糖と溶けてからんでふにゃふにゃになって・・・熱いからあわてて口に入れてはいけません・・・なんて幸せなの!(ただ、あの専用のこげこげのフライパンだけは・・・・)
 大人になって一時期紅玉が、店頭からすがたを消したことがありました。りんごも多種多様になって、紅玉食べたいなあ・・・焼りんごしたいなあ・・・やっと復活してきたので嬉しかったです。我が家の焼りんごは残念ながら丸まるではなく櫛切りです。それでも、時を越えてただ寄ってくる香りが幸せです。届いたりんごで早速作ります。送り続けている友達に感謝感謝です。
 作ってくださっている善積農園さんにも感謝です。最近の気候状態では、どんな農家さんでも、美味しい作物を育てていく事は並大抵のことではないなと思います。
 届けて頂ける私たちの ‘幸せな笑顔”を思い浮かべて、どうぞご精進くださいね。

<善積農園より>~~~~~~~~~
安藤さんと同じく、紅玉が好きで、紅玉の作り手が減っていると聞いた純子名誉園主(笑)が自ら作ってみよう、と思ったことがりんご園のはじまりでした。
60年以上前の記憶にふわりと寄り添えたこと、幸せです。
その甘酸っぱさと一緒に、今日も誰かの台所に、あたたかな時間が流れていたら嬉しいです。




「耳から始まった出会い🍎」 飯塚和恵さん

 善積農園様、創立25周年おめでとうございます。私と善積農園さんとの出会いは【Spotify オリジナル番組ベジフル大百科】です。
 実際、放送された時より遅めの出会いですが、りんごをスーパーで買って食べることはあっても、品種を気にしたり、それ以前に栽培方法まで知ることはなかったので、お話を聴いてとても善積農園さんのりんごを食べてみたい!という気持ちになりすぐにHPを開いたところが、出会いから一歩進んだところです。
 タイミングも受付中だったので即ポチっとシナノスイートを箱買いしました。人生初の品種でのりんご購入です。
 届いた籾殻に埋まるりんごに感動し、食べない分は冷蔵庫へ。(ナマモノ、生菓子なので!)早速皮ごと食べたシナノスイートは家族全員頬が落ちるりんごでした。人生の中でりんごに感動した日!
 そうして感動の日から一年が経ち。今度はシナノ3種MIXを。到着してすぐに3種食べ比べ。皮ごと行ける安心感!それぞれ好みの違いを楽しむのも家族の会話として楽しめます。美味しい食べ物は本当に人を幸せにしてくれますね。
 今年はご案内をいただき、すぐにシナノスイートをポチっとさせていただきました。届くのが楽しみ。ご近所の方にも喜ばれるので布教をしたりもしています!
 思いを勢いだけで綴ってしまい、とても読みづらい文章になりごめんなさい💦
 天候も毎日どうなるのだろう、、、と思う日々ですが湖戯人さん、純子さん、峰子さん、スタッフのみなさんもどうぞお体を一番にお元気でお過ごしください。美味しく幸せになれるりんごを届けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
音声配信サービス「Spotify」の番組で当園を知ってくださった飯塚さん。品種や栽培方法に関心を持ってくださり嬉しかったです!
皮ごと食べられるのは、他の農園さんのりんごも同じく、きちんと管理されていれば大丈夫ですが、信頼してくださり、しかも「人生初の品種買い」に選んでいただけたこと、とっても光栄です!




番外編~りんご塾の青春賞

「善積純子さんにお礼」宮澤幸樹さん


善積農園さんで直接商品を購入させていただいたことはありませんが、善積純子さんには、私が中学生だった平成14年~17年の間、学習塾を開いていただき、勉学を学ばせていただいておりました。塾の度に、おいしいリンゴを食べさせていただいたり、かなちゃんともいっぱい遊ばせてもらったりと、塾以外にも様々お世話になりました。
塾のおかげで、高校・大学と進学することができ、今ではそれなりの企業で働けております。
メッセージのコンセプトとは違った内容となってしまい大変申し訳ございません。
ただただ、善積純子さんにお礼が言いたいだけのメッセージです。

<善積農園より>~~~~~~~~~
昼間は農業、夕方からは学習塾を開いていたあの頃の教え子さんから、こんなメッセージをいただけるとは…純子もたいそう喜んでいました。
学びの時間にりんごを添えていたあの頃が、今につながっていること、心からうれしく思います。ありがとうございます🍎




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エピソード募集入賞作品「つながるりんご、ひろがるりんご」内川千予さん・「物心つく前から推してます」九坪龍一さん・「わたしの善積農園」稲葉敦子さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「つながるりんご、ひろがるりんご」 内川千予さん

峰ちゃん(善積峰子さん)とは長年の友達です。
当時長野に引っ越して、りんご農園を手伝うと聞いたときは
すぐに会えなくなるのがさみしい気持ちが大きかったです。
だけど
御家族や、一緒に働いていておられるみなさんで
素敵な善積農園が、おいしいりんごが、
作られていく様子ををずっと地元から見させていただけて、感動です。(りんごっこちゃん、りんごろう君の成長も楽しみのひとつ)

感動と言えばはじめて善積農園さんのリンゴを食べたとき、おいしすぎてびっくりしたことも、懐かしく思い出します。

峰ちゃんとの友情は変わらずずっと、なのですが、
峰ちゃんとわたし、そこにりんごが加わることで、つながってひろがった事もあり
おもしろいなあと思いながら
美味しいリンゴを毎年いただきながら楽しんでいます!

25周年おめでとうございます!
当時50歳でリンゴ農園をたちあげられた純子名誉園主さん。
私も50歳、同じ年になりまだまだ
やりたいことこれからできる!と
パワーもらえます!
ありがとうございます。

みなさま体に気をつけてくださいね。
これからも地元から応援しています!

<善積農園より>~~~~~~~
高校時代からの善積峰子の友人・内川さん。ずっと変わらず寄り添い、広報隊長のように京都から応援し続けてくれています🍎
りんごがあることで深まったつながりを、こんなふうに面白がってくれる懐の深さに感謝。文章からにじむ優しさに、私たちも元気をもらいました!


 

「物心つく前から推してます」九坪龍一さん

もともとは峰子さんと京都の職場で同僚だったのがきっかけ。

信州に就農されたとき、応援のつもりで購入したサンふじがあまりに美味しくてすっかりファンに!

リンゴの品種なんてほとんど知らなかった私も今や「ドルチェは甘みと酸味のバランスが…」などと通ぶっております。

今や、親族一同が善積農園のリンゴを毎年楽しみにしておりますが、次男(8才)は特に熱烈なファン。
いつもノドに詰める勢いで家族の分まで食べてしまいます。

善積農園からリンゴが届くと、動画レビューを峰子さんに送るのがルーチンになりつつある次男。
真顔で「うまい!」しかいわない動画を喜んでくれる峰子さんにちょっと恐縮するまでがセットです。

また農園にも遊びに行かせてもらいます!

<善積農園より>~~~~~~~
京都で一緒に働いてたお互い独身の頃はまさか、次男くんの食レポに励まされる日が来るとは…笑
ご家族みんなで毎年りんごを楽しんでくれること、本当にに嬉しいです。
あの次男くんの食べっぷり、最高!!大きくなってく姿、私たちも勝手に見守ってます!!!



 

「わたしの善積農園」 稲葉敦子さん

私が初めて善積農園さんにお会いしたのは、と言っても「月刊誌」です!!
善積さん一家が京都から長野に住まれたとの事、りんご園のお話をされてて、りんごは皮に栄養があるので皮ごと食べて頂きたいと、、、書いてあったと思います(もうなん10年も前のお話なので)それで皮を縞々のように切ってくださいと・・・さっそくりんごを注文させて頂きました。食べたらおいしかった事・・・
それで何年かたった頃、下鴨神社に一日だけだったかな?お店を開きますとお聞きしたので、京都の大好きな私!!さっそく行かせて頂いて若奥様と少しだけお話をさせて頂きました。優しくお話をして頂いて、嬉しかったのを今又思い出しています。ありがとうございました。
これからも、ずっと、ずっと美味しいりんご、お米、作ってくださいね。
皆様、お体に気を付けてくださいませ

<善積農園より>~~~~~~~
オレンジページでの掲載をきっかけにご注文いただいたのが、もう十数年前のこと。
皮の縞々カット、ちゃんと伝わっていたなんて感激です🍎
下鴨神社でお声をかけてくださった時のことも、今もよく覚えています。
こうしてずっと変わらず応援していただけて、農園一同、あたたかい気持ちでいっぱいです。


 


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エピソード募集入賞作品「エデンの東の林檎たち」上野火山さん・「わたしと善積農園」高田正樹さん・「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。
皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「エデンの東の林檎たち」上野火山さん

私が善積農園の林檎たちと出逢ったのは、10年程前にさかのぼります。
それは、私が友人の映画に出演するため長野県の駒ヶ根市に行った時のことです。撮影が終わり、知り合いの画家をしている女性が出してくれたのが、善積農園の林檎たちだったのです。
初めて味わった樹上完熟のその果実の甘さに、寒い雪の中の撮影の苛酷さも吹き飛んだのを覚えています。
あまりにも気に入ってしまい、その日のうちに段ボール箱ひと箱分の林檎を注文し、東京の自宅に送って頂くことにしました。以来、毎年のように秋から冬にかけて旬の林檎たちを送って頂くのが我が家の恒例となったのです。

虜になった理由は、毎年不安定で厳しい自然相手に細やかに手をかけて、その暖かく深い愛情によって育てられた果実の持つ滋味、その味にあります。林檎の種類によって、味は酸味から甘味まで様々ですが、樹上完熟の林檎は、その旨味に深さがあるのです。

数ある林檎の中でも、善積農園の林檎たちは、素朴な果実でありながら、蜜溢れる栄養と優しさが融合した奇跡の林檎たちだと思います。
奇跡の林檎はなにも青森だけにあるわけじゃありません。長野県宮田村の暖かい愛情溢れる一家によって「愛」という栄養素をたっぷり与えられて育った一個の林檎には、他にはない何気ない日常の神話に似た物語が垣間見えるのです。

昔々、エデンの園の東では、林檎は禁断の果実であったようです。ですが、この世界のエデンの東、すなわち陽の上る場所である日本では、林檎は禁断ではなく奇跡の果実なのではないでしょうか。
幼い頃食べていた、あの甘酸っぱい「紅玉」から未来的と思えるほど洗練された「シナノスイート」を口にする時、自分は確かに今日本というエデンの東に暮らしているのだな、としみじみ思えるのです。

善積農園の林檎たちは、まさしくエデンの東に生まれた奇跡の林檎たちなのだと、私は思います。
そんな奇跡の林檎たちに、感謝!!!!!

<善積農園より>~~~~~~~~~~
まるで旅の途中に出会う印象的な風景のように、私たちのりんごを大陸的なスケールでとらえてくださったことがとても新鮮でした。
いつもと違う視点をいただけたことに、感謝しています!



「わたしと善積農園」高田正樹さん

今から二十数年前(1999年か2000年)に知人の1人(I氏)から、大学時代の同期の善積純子さんが学習塾をたたみ長野県の伊那地方でリンゴ農園を始めたので協力してもらえないかと頼まれました。最初は義理で1,2回程度お付き合いするつもりだったのが、現在まで続いています。
購入を続けている理由は二つあります。
一つは近くのスーパー等で買うリンゴよりも美味しいこと。また、たまに贈答品をいただくことがあるが、それよりも美味しい場合が多い。
二つ目は栽培に対する考え方に共感が持てること。完全有機肥料栽培で、できる限り農薬を使わないように心掛け、皮まで安心して食べられるリンゴ造りをしていること。
私自身、近所の空き農地を借り家庭菜園をやっており、化成肥料は一切使わず完全有機肥料でミミズが棲める土壌環境造りを心掛けています。完全無農薬を目指しているが毎年12月頃にソラマメにアブラムシが生育するため、やむを得ず苗が20cm位のときに一度だけ農薬を施用せざるを得ない。完全無農薬は理想だが現実は甘くない。5月中旬ころに穂先に再度アブラムシが着くことがあるが、収穫時期が近いこともありそれは無視。他の野菜類には一切農薬は施しておらず、99%無農薬といえます。
以上のことから「食の安全」を心掛けている善積農園の考え方に共感でき、毎年購入を続けているのです。
当初は純子さん孤軍奮闘でしたが、やがて息子さんが脱サラをし、ご夫婦で農園経営に加わり経営の幅が広がりました。さらにお孫様ができ、すくすくと成長していく様子が「りんご畑だより」を毎号拝読していて手に取るようにわかり、微笑ましく感じています。生産者と消費者がこのような形で結びついているのは珍しい。
私自身は八十歳代のいわゆる後期高齢者なりましたが、できるだけ長く皮付きのリンゴを自分の歯で咬み食することができればと思っています。今しばらく善積農園のリンゴを楽しみます。

<善積農園より>~~~~~~~~~
親戚の成長を見守るように、長年応援してくださっている高田様。ご自身もお野菜を育て、こんなに温かな眼差しを善積りんごに向けてくださっていたことを今回のエピソードから知り、
改めて喜びを噛み締めています。ありがとうございます!



「美味しい秋の訪れ」山本さゆりさん

ここ何年か私にとっての秋の味覚と言えば、ならまちの町家カフェ、カナカナさんでいただくタルトタタンです。善積農園さんの紅玉りんごのあまずっぱさがたまりません。収穫の季節になると、Instagramで「まだかなー」とお知らせが出るのを心待ちにしています。紅玉はそのまま食べるのも美味しくて大好きなんですが、タルトタタンのコクのある美味しさは変え難いものがあります。

<善積農園より>~~~~~~~~~
カナカナさんのタルトタタン♪もう20年近く、毎年秋のメニューに当園のりんごを使っていただいていますが、秋はなかなか、奈良までお伺いすることができず~😭
山本さんのエピソードに、食べたさが募りますー!!


 


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エピソード募集入賞作品「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん・「息子のために、りんごを」石鍋由紀さん

2025年06月10日 | ブログ

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25周年記念エピソード募集の入賞作品を公開させていただきます。皆様、素敵な作品を本当にありがとうございました。




「りんごが結ぶ縁」高倉久美さん

私と善積農園との出会いは、愛読していた雑誌の記事。
パラパラめくっていく中で「長野のりんご農家の」に反応。
《善積農園?、駒ヶ根市?》
一気に釘付けになりました。
十数年前に心を壊しかけて始めたお寺参りがきっかけで立ち寄った信州駒ヶ根。
この時、私はいつか此処に帰るんだと心に決めていました。
主人の友人からお土産にと頂いたりんごは、今まで食べた事のない味。
そこからりんごの虜になったのは言うまでもありません。
毎日毎日、わたしの朝食にはりんご。
しかもりんごの苦手だった主人でさえ食べるようになったのも驚きでした。
でも残念な事に紹介頂いた方は高齢で農園を廃業。
この先どうやって美味しいりんごをと思っていました。
そうかと言って顔の見えない農園からの注文は躊躇。
そんな時に出会った記事。
りんご愛でこんなにも頑張っている人がいる。
『ここがいい』って直感しました。
わたしと善積農園とはまだ二年目のお付き合い。
りんごと共に届くメッセージやレシピに美味しく食べて貰いたいという気持ちがいっぱいで作り手の想いを感じます。
そしてりんごと言っても、こんなにも品種があるのかとびっくりしました。
善積農園との出会いは、またわたしに多くの出会いをもたらしてくれました。
いつか農園にもお邪魔出来るといいなと思っています。

<善積農園より>~~~~~~~~~
お寺めぐりの先で、当園にたどり着いてくださったこと。
直感で「ここがいい」と感じていただけたこと、しみじみありがたく思っています。
毎朝の食卓に、りんごがそっと寄り添えていることが何より嬉しいです。



「息子のために、りんごを」石鍋 由紀さん

善積農園のりんごを選ぶ理由。
それは息子のためである。
息子は食物アレルギーをもっている。
魚介全般、果物。アウトである。
唯一、りんごは食べる事ができる。
大好物なので、
年中食べたい!と言っている。
しかし、春夏に見かける、スーパーの果物売場の片隅にひっそり申し訳なさそうに置いてあるりんごを、以前に食べた時は二度と買うまいと誓った。
おいしくなかったのだ。
やはり、りんごは時期のものなので秋冬がおいしい。
私は自分が納得するりんごを調べ尽くした結果、
善積農園のりんごにたどり着いた。
コレだ!とピンときたのだ。
早速、取り寄せてみた。
りんご本来の味、関西弁でいう、「ほんまもん」の味を知ってしまったのである。
めちゃくちゃおいしい!
試しに何も言わず、息子にりんごを食べさせてみた。すると、「いつもと違う、おいしいなコレ」と言ったのだ。私は嬉しかった。「味の違いが分かる男やな!」と褒めたら、息子はホクホク顔をして得意気だった。
良くも悪くも、それからは善積農園のりんごしか食べなくなってしまったのだ。
善積農園のりんごへの愛情は誰にも負けないだろう。
善積家の方々のりんごの栽培方法や、愛情のかけ方。素晴らしい!
梱包の際、もみがらに入れてくれる気遣いも嬉しい。
遠い兵庫から善積農園のりんごをいつも応援している。
息子に素晴らしいりんごをありがどうございます!

<善積農園より>~~~~~~~~~
息子さんのために納得のいくりんごを探し続けて、当園にたどり着いてくださったこと、本当に光栄です。
「味の違いが分かる男やな!」のやりとりに、思わず笑顔と元気をいただきました。






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エピソード募集 特別賞 作品「わたしと善積農園」見尾玲子さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。
絵本のような軽やかなトーンが素敵な見尾さんの文章。ええな~嬉しいな~♪と読み進めると後半で思いがけない出来事が…。
大切な「直ちゃん」とのつながりが善積りんごから生まれていること、心から感謝します。



「美味しいりんごをおくったから食べてみて。」
長野に住む直ちゃんからメールが来ました。それからほどなくしてりんごが届きました。種類は忘れてしまったけれど、真っ赤な、ツヤツヤしたりんご。食べてみてびっくり!甘酸っぱくて、シャキシャキしていて、とっても美味しい!今まで食べたリンゴの中で一番と言ってもいいくらいでした。

これが、善積農園のりんごとの出会いでした。今から10年ほど前になるでしょうか。
早速、直ちゃんに感想を話したら、善積農園のことを教えてくれました。園主の純子さんはりんごが好きで、京都から単身、長野にりんご作りに来たこと、お一人で頑張っていたこと等。直ちゃんも故郷の千葉を離れて愛犬の銀ちゃんと頑張っていたので、何か共感することがあったのかもしれません。

善積農園のりんごのファンになった私は、毎日りんごを食べている職場の同僚にもお裾分けをしました。
「何、このりんご?!いつも食べているのと全然違うよ。すごくおいしい!どこのりんごなの?」
すごく嬉しくなって、善積農園のことを話しました。多分、ドヤ顔で。
次の年からは、自分で予約することにしましたが、売り切れで購入できないこともありました。人気の高さにびっくりでした。
どういう所だろうと、住所を頼りに、尋ねて行った事もあります。お留守でお会いできませんでしたが。
善積農園から届くりんごは、毎年秋の楽しみです、箱を開けると、籾殻の中からちょこんと顔を出しているりんご達。
「私達は、大切に育てられたんだよ。」
という言葉を話しかけてくれているようです。リンゴ畑だよりも、温く、楽しいです。
最近は、生で食べるだけではなく、バター煮にしたり、ジャムにしたりして、長く楽しむことができるようになりました。

実は、このりんごを教えてくれた直ちゃんが病気で亡くなりました。とても悲しくてその年と次の年辺りは。私もりんごを購入することができませんでした。今はまた、時間が経ち、購入することができるようになってきましたが。
今、もし直ちゃんがいたら、お料理上手な直ちゃんのこと、りんごを使ったお料理やお菓子などをたくさん教えてもらえただろうなと思うと、残念でなりません。
これからも、直ちゃんを思い出しながら、毎年リンゴをお願いしたいと思っています。
直ちゃん、今年も美味しく、善積農園さんのリンゴが食べられたよ





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エピソード募集 特別賞 作品「ワクワクを追求して出会った、究極のジュース」米田真美さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

米田さん、食を大切に、好奇心もたっぷりに暮らしていらっしゃる様子が文章からたくさん伝わってきました。

こだわりのラインナップに善積りんごも加えてくださり、とっても光栄です!ありがとうございますー!!



私の実家は北海道の農家。当時は慣行農家だったのですが、自宅用に無農薬野菜を作っていました。母は「子どもに市販品を食わせてなるものか」という考えの持ち主なので、ご飯、おやつを全て手作りしていました。そういう環境で育ち、農業系の大学に進んだ私は、食べ物に異常なこだわりを持つ人間に成長しました。

大学卒業後は北海道で働いていましたが、結婚して関西に引っ越すことに。夫が退職したら北海道に移住する予定なので、関西生活は期間限定です。食習慣の違いなど色々ありましたが、どうにか子育てが落ち着き、時間ができた頃。私は「ココにいる間は、ココでしか出来ない事をしよう」と考え、近隣の神社仏閣巡りをし始めました。歴史が古い関西には、いろんな神社仏閣があり、そこでは伝統的な「お餅」「漬物」「みそ」などの食べ物が作られています。そして、その食べ物は地域性が高く、地元住民の生活に密着しているんですね。そういう地元住民に守られているモノを食べ、生産者から直接お話を伺うのが、楽しみの一つになりました。

ある日、大阪には「道明寺」というお寺がある事を知りました。道成寺って……あの、お姫様が若いイケメン坊さんを焼き殺した寺?と興味が沸き、行ってみたんです。そうしたら、その道成寺は和歌山県にあり、ココではないとの事。大阪の道明寺は境内も狭く、その日はご本尊公開の日でもなかったので、お寺の雰囲気を味わっただけで終わったのですが……

道明寺の近くに「おしゃれなカフェ」と「面白い形のパンを焼くパン屋さん」がありました。どちらも、原材料にこだわっているようです。とっても気になりカフェに入った所、ランチは売り切れ。なので、カフェでいちごジュースを飲み、パン屋さんでパンを買う事にしました。

そのパン屋さん。パンの形も面白いのですが、原材料にもこだわっていました。販売していた「福祉事業所のクッキー」の原材料を見ると、小麦粉(国内製造)、発酵バター、粉糖…… と書いてあるのですが、
「小麦粉は国産で、発酵バターはカルピスの発酵バターなんです。粉糖も、飾り付け以外の砂糖は国産素製糖を使用しています。」
お店の方が、あり得ないほど詳しく説明してくれます。そこに、善積農園の「カナちゃんちのりんごジュース(人参)」が。原材料を見ると
「りんご、にんじん(長野県産)/酸化防止剤(ビタミンC)、酸味料」
お店の方に酸味料の詳細を聞いたところ「知らないので、分かり次第ご連絡しますね~」とのこと。私はジュースを買って飲みながら、詳細を待つことにしました。

これが「わたしと善積農園」の出会いです。

そのジュース。高校生の息子に飲ませた所
「こんなうまいジュースは飲んだことがない」
「我が家の食べ物はレベルが高いが、その中でも群を抜いた旨さ」
という、ぶっちぎりの高評価。これは、りんごも買わないと……と思い、その年の秋にりんごを買わせていただいたのでした。

今年も、早生のりんごが届きました。爽やかな酸味、けれども甘い。大きくて、キレイな果実です。実は、私の実家にもりんごの木がありますが、全く手入れをしないので小さくていびつな実が沢山なっています。ですから、善積農園のりんごにどれほどの手間がかかっているか……
「こういう形にするの、大変だっただろうな」
暑い中、細かな手作業をしてくださる善積農園の方に、ホント頭が下がります。今年の6月には、玄米も送っていただきました。おかげで我が家は、今回の米騒動には一切巻き込まれていません。これも、6月まで米を安全に保管してくださった善積農園さんのお陰です。我が家の子どもがみんな巣立ったら「善積農園に行って、直接お話を伺えたら」と考えております。どうかこれからも、よろしくお願いいたします。




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エピソード募集 特別賞 作品「DEAI」/清水有希菜さん

2025年06月05日 | ブログ

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エピソード募集の特別賞の作品を公開させていただきます。

清水さん、愛情いっぱいの文章本当にありがとうございます!
家族で立ち寄ったお世話になっているパン屋さん(